ブラックイルカの日記 66



ジョギングコースを
よこぎる黒猫の列。
塀に並ぶカラスの群れ。
――不吉だ。
嫌な予感がするんだ。
ここは通さないよ。
今日は休んでっ。
イルカ、駄目なんだよ。
今日は人手が足りないから
休めないんだ。
行くんだね。
僕がこれほどお願いしてるのに
行くんだね。
いいよ。もう行けば?
カカシ‥‥。
‥帰ってきたら、
おいしい魚を食べてもらおう。
あ、やっぱり降ってきた。
すごい降ってきた。
近道しよう。
ここを抜ければすぐだ。
‥‥‥あれ?
びっくりした。
崖なんてなかったはずなのに。
――そうか。
‥不吉な予感は
僕の方だったんだ。
カカシじゃなくてよかった‥。






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